代かき始まりました。
2月の中頃からぱっとしない天気が続いており、
ビニールハウスの管理に追われる日々ですが
水稲班も3月に入り、代かき、畦塗りと大忙しになってきました。
こちらでは恵みの雨となり昨年の4、5月のような渇水の心配は無さそうです。
育苗ハウスでは
順調な生育です。
田んぼでは代かきが始まりました。
幅約4メートルの耕す機械で代かきを行います。
空気と水と土を混ぜることにより微生物が活性化しトロトロの土をつくってくれます。
24年産有機栽培米の播種
今年もとうとう始まりました! 2月15日、16日に早期米の種をまきました。 2日間で約8000枚
ミルキークイーン、コシヒカリなどをまきました。
播種してから一週間。
芽が出てきました!まだ育苗ハウスの外は寒い日もあり、
これからは温度管理や水管理に気の抜けない毎日が続きます。
皆で囲んで昼食。
稲の種蒔きの日は毎年みんなで食事をします。
今日のメニューは
・うま煮
・冷や汁
・煮豆
・黒米の甘酒
・お漬け物(生姜と高菜の味噌漬け)
・ご飯
もう最高です。
黒米エール蔵出し
ついに出来ました!
その名も『黒米エール』
見てください!この、いかにもコクのありそうな色。
赤みがかったブラウンです。宮崎らしい色してます。サンライズ色。
この濁りは生ビールでしか味わえないそうです。
樽の底の方の酵母が沈殿している層の部分で、泡も若干色づいています。
先日待ちに待った蔵出しのお披露目会の様子です。
味わいはというと
「うまぃ!」です。味わい深く、肴もあまりいらないようなビール。(ボキャブラリーに乏しく美味く表現できません。)
一度飲むと、地ビールにハマってしまうきっかけとなるビール。飲み過ぎます(笑)。
(私は「太陽のラガー」を飲んだ時にそうなったんですが。)
今回の企画は、とある交流会にて、ひでじビールの社長さんとお話しさせて頂いた事がきっかけでした。
その時に「ビール酵母」から自分たちで作る(探し出す)という話をお聞きしました。
それは、当初はビールの本場ドイツなどの技術を勉強されてビールづくりをされていたのですが、
なかなか納得のいくものが出来なかったそうです。
そんなある日、ビール作りを一から見直してみると、「ここはドイツではなく、日本の延岡だ」
という事にたどり着いたそうです。
ビールは自然の力でつくりだす飲み物。酵母の力を借りて産まれるのです。
その酵母は本来、その土地で生まれ育った、いわゆる土着の生き物なのです。
つまり、その土地にあった作り方だからこそ美味しいビールが出来る。
というところにたどり着いたそうです。
それで(話が戻りますが)宮崎の酵母を育種し、独自の製法に取り組まれた結果
国内地ビール2大コンテストにおいてW金賞を受賞されたそうです。
我々の米作りも当初は米どころの東北地方のなどの栽培研究から始まりました。
東北ではうまくいく栽培技術が宮崎ではうまく行かない事もあり、
長年の試行錯誤の末、宮崎の気候土地にあった、独自の栽培技術を培ってきました。
そして、水田を取り巻く生態系の力を借りることで、無農薬米、有機栽培米を生産することができるようになったのです。
「ひでじビール」と「宮崎アグリアート」
お互いに共通の「熱いこだわり」がこのコラボを産みました。
みんなほんといい顔してますね!
「こだわり」が「こだわり」を呼び「こだわり」が産声を上げる。
最近、そんな多くの縁に囲まれている気がしています。
種籾の準備
種籾の準備。
小分けした種籾を
日向灘から汲み上げてきた海水20分間浸します。
海水につける事で籾に付く雑菌を抑制したり、種籾に海からのミネラルを補給させるという狙いがあります。
この後、60℃お湯に7分間浸けます。
お湯に浸ける事でばか苗病などの病気を予防する効果があります。
すぐに冷水に入れ冷やします。
ここから数日間種籾から芽が出るまで水の中で待ちます。
有機栽培は種子の段階から農薬に頼らず、自然にあるもので良い苗作りを目指します。
昔から「苗半作」といいますが、良い苗を作る事は作物を作る中で半分を占めるくらい重要な作業になります。
命を繋ぐこの「種」にしっかり愛情を注いで豊作を願うのです。