堆肥のおはなし
一般に農業生産においては、田畑に施す肥料の名称はわかっても、
その原料が何なのかまではあまり気にされていません。
本当に安心安全な農作物を作るうえで土に施す肥料の由来まで知ることは大切です。
有機ほ場では原材料、製造工程の不明な資材は一切使用しません。
アグリアートで利用する堆肥にはいくつかありますが、
その中で主軸となるのが「発酵鶏糞稲わら堆肥」です。
こちらが(ぐんけい農園様)です。
こちらの鶏舎では「みやざき地頭鶏」が飼育されています。
なんと1㎡あたり2羽以下という環境でのびのびと飼育されています。
一般的なブロイラーは1㎡あたり15〜16羽ということから比較すると地頭鶏の貴重さがよくわかります。
そこの敷き床に使用されているのがアグリアートの稲わらです。
ここですくすくと育った鶏の糞と敷き床のわらによって「鶏糞稲わら堆肥」ができます。
これを何度か切り返し発酵を促します。
堆肥に白いものが写っていますが、これは放線菌です。
これを畑や田んぼに施すことによって、土中の微生物が活性化し、良質な土壌になります。
24年産米の稲刈り無事に終了しました!
お待たせしました!ようやく24年産米のご報告です。
稲刈りに追われてしまい、すっかり更新を怠ってしまいました。
さて、24年産米は食味を第一に考えた土作りを行いました。
できる限り肥料を控え、ミネラル豊富な土で育ったお米です。
しかし、今年は大変苦戦の年でした。稲を刈ってる最中もいきなりの雨がきて中断したり、なんとか刈り終えた所です。
苗の管理、雑草対策、思わぬ長雨、上手くいった所もあれば、なかなか力及ばないとこがあり、ふたを開けてみると収穫量
は例年以下となってしまいました。
毎年、思ったようにはなかなかいかないのが米作り。一作一作が勉強です。
9月初めには店頭に並ぶ予定ですのでお待ちくださませ!
稲わら梱包
稲刈り終了後の稲わらは田んぼに戻す以外にもいろいろな方法で使用します。
稲わらを梱包する作業風景です。
1つは胡瓜やマンゴー栽培で通路や、幹まわりに敷いて地温の調整や湿度の調整をします。
2つめは、養鶏場の鶏舎の敷床です。提携先のぐんけい農園は「みやざき地頭鶏」の養鶏場です。
そこで敷いたわらと、鶏糞によって良質の鶏糞、稲わらの発酵堆肥ができます。
この堆肥をつかってお米や、胡瓜を生産しています。
3つめは、「タタキ」を炙るためのわらです。カツオや地鶏を直に炙る「タタキ」。
やはり、無農薬で育てた稲わらが使用されています。(炎の舞らくい様)
お米ばかりがクローズアップされがちですが、古よりわらは俵(たわら)になったり
建材(土壁の材料)となったり、日本人には欠かせない田んぼの恩恵のひとつなのですね。
稲穂が垂れてきました。
今年は本当に雨の多い年でした。
6月から7月にかけてほとんどお日様を見なかった気がしますが、
稲はなんとか病気にもかからずに熟れはじめました。
長雨で中干し(出穂前に田んぼを干して地面を固める作業) もできず、
トロトロの有機水田の土では自重で根元から傾いてしまいます。
天気予報では雨がまだ続くようなので、早めの落水。
稲刈りまでに無事に乾いてくれるか心配です。
あとは台風が来ないように願うばかりです。
出穂
24年産米の稲穂が出ました!
今年は早い時期に植えたものほど早い傾向にあります。
植え付け時期がずれると播種日が同じでもずれ込んでくるものですね。
田んぼによって穂の様子も様々です。
今年は茎数不足気味ですが、どうにか穂のボリュームがカバーしてくれないかな。
ありゃ。カメムシ君がいますね。
この子がいたずらっこなんです。
田んぼの学校〜お田植え祭
今年で7年目を迎える田んぼの学校。
あいにくの雨で先日延期になったのですが
今日もまた雨。
そんな中、地域の多くの方々が集まりました。
先日、子供たちが種まきした苗を植えていきます。
途中で大粒の雨がまた降り出し、途中で断念。
残りは跡夢会(地元の農業青年団)で植え終えました。
今年はお米の甲子園に出品予定ということで、初のうるち米の作付けです。
ミルキークイーンを作付けしました。
今年の秋はみんなでおいしいおにぎりが食べれることでしょう。
梅雨らしい梅雨
6月に入ってから曇天が多くなりました。
先日梅雨に入りましたが 、例年ならたまには晴れ間も顔を出しますが
今年はずっと雨模様。
稲もお日様が待ち遠しいようです。
水田周辺のビオトープは水が豊富でアメンボたちがスイスイと遊んでいます。
山際から滲み出る水はとても清らかです。
雨もまた素敵な風景を見せてくれます。
秘密兵器〜チェーン除草機
ますます春めく今日この頃。
気持ちよい風が吹いています。ビニールハウスはもう常夏。
一方、田んぼの水温も高くなってきて、稲の生育も進むと思いきや
雑草が田んぼの中から芽吹いてきました。
一般的には除草剤を撒くことによって稲以外の雑草を絶やすという方法をとるのですが
有機栽培はもちろん使いません。しかし広大な面積の田んぼの草を手作業で取るのは限度があります。
まず雑草を生やさないための土作り。
しかし、天候や様々な条件によってどうしても草が生えてしまうことがあるのです。
そこで、チェーン除草機の登場です!
田植機を改造し後ろのフレームにチェーンがぶら下がっています。
田んぼの中をこのチェーンを引っ張って、土を起こしていきます。
すると生えたばかりの雑草は浮力に負けて浮き上がります。
3年前からこの方法をやっていますが、アナログですが画期的な技術です。
無農薬の米作りはこういった裏技がいくつかあるのです。また紹介していきますね。
早場米(早期水稲)の田植え
ただいま田植えの真っ最中です。
今年は3月24日にスタートしました。
二人一組になって1日に約1.5ヘクタール植え付けていきます。
早場米の有機栽培米はまだ水温などが冷たい時期に植え付けるので、ゆっくりじっくりと成長します。
近隣の田んぼと比べると始めのうちは心配になるくらい成長が遅いのですが、それはじっくりと根を張って準備をしているから。
その時期をタニシの食害や雑草にやられてしまわないように管理する日々が始まります。
春の畦道
久しぶりの青空。一気に春が来たような今日の朝。
土筆も元気いっぱい太陽の日を浴びてます。
その傍らで、田んぼの溜まり水の中ではたくさんの命が誕生しています。
オタマジャクシの学校。
アカハライモリも冬眠から覚め、水路をすいすいと泳いでいました。