24年産有機栽培米の播種
今年もとうとう始まりました! 2月15日、16日に早期米の種をまきました。 2日間で約8000枚
ミルキークイーン、コシヒカリなどをまきました。
播種してから一週間。
芽が出てきました!まだ育苗ハウスの外は寒い日もあり、
これからは温度管理や水管理に気の抜けない毎日が続きます。
皆で囲んで昼食。
稲の種蒔きの日は毎年みんなで食事をします。
今日のメニューは
・うま煮
・冷や汁
・煮豆
・黒米の甘酒
・お漬け物(生姜と高菜の味噌漬け)
・ご飯
もう最高です。
黒米エール蔵出し
ついに出来ました!
その名も『黒米エール』
見てください!この、いかにもコクのありそうな色。
赤みがかったブラウンです。宮崎らしい色してます。サンライズ色。
この濁りは生ビールでしか味わえないそうです。
樽の底の方の酵母が沈殿している層の部分で、泡も若干色づいています。
先日待ちに待った蔵出しのお披露目会の様子です。
味わいはというと
「うまぃ!」です。味わい深く、肴もあまりいらないようなビール。(ボキャブラリーに乏しく美味く表現できません。)
一度飲むと、地ビールにハマってしまうきっかけとなるビール。飲み過ぎます(笑)。
(私は「太陽のラガー」を飲んだ時にそうなったんですが。)
今回の企画は、とある交流会にて、ひでじビールの社長さんとお話しさせて頂いた事がきっかけでした。
その時に「ビール酵母」から自分たちで作る(探し出す)という話をお聞きしました。
それは、当初はビールの本場ドイツなどの技術を勉強されてビールづくりをされていたのですが、
なかなか納得のいくものが出来なかったそうです。
そんなある日、ビール作りを一から見直してみると、「ここはドイツではなく、日本の延岡だ」
という事にたどり着いたそうです。
ビールは自然の力でつくりだす飲み物。酵母の力を借りて産まれるのです。
その酵母は本来、その土地で生まれ育った、いわゆる土着の生き物なのです。
つまり、その土地にあった作り方だからこそ美味しいビールが出来る。
というところにたどり着いたそうです。
それで(話が戻りますが)宮崎の酵母を育種し、独自の製法に取り組まれた結果
国内地ビール2大コンテストにおいてW金賞を受賞されたそうです。
我々の米作りも当初は米どころの東北地方のなどの栽培研究から始まりました。
東北ではうまくいく栽培技術が宮崎ではうまく行かない事もあり、
長年の試行錯誤の末、宮崎の気候土地にあった、独自の栽培技術を培ってきました。
そして、水田を取り巻く生態系の力を借りることで、無農薬米、有機栽培米を生産することができるようになったのです。
「ひでじビール」と「宮崎アグリアート」
お互いに共通の「熱いこだわり」がこのコラボを産みました。
みんなほんといい顔してますね!
「こだわり」が「こだわり」を呼び「こだわり」が産声を上げる。
最近、そんな多くの縁に囲まれている気がしています。
愛くるしい葉
1月28日に播種したスイートコーン。
10日目の今日は何とも愛くるしい姿です。
早朝に見ることの出来る葉露が何とも言えません。
今年は種が大きくとても充実していたお陰か発芽も揃い良好です!
種籾の準備
種籾の準備。
小分けした種籾を
日向灘から汲み上げてきた海水20分間浸します。
海水につける事で籾に付く雑菌を抑制したり、種籾に海からのミネラルを補給させるという狙いがあります。
この後、60℃お湯に7分間浸けます。
お湯に浸ける事でばか苗病などの病気を予防する効果があります。
すぐに冷水に入れ冷やします。
ここから数日間種籾から芽が出るまで水の中で待ちます。
有機栽培は種子の段階から農薬に頼らず、自然にあるもので良い苗作りを目指します。
昔から「苗半作」といいますが、良い苗を作る事は作物を作る中で半分を占めるくらい重要な作業になります。
命を繋ぐこの「種」にしっかり愛情を注いで豊作を願うのです。
冷え込み
今日は今シーズン一番の冷え込み。
外は凍りついてます。
南国宮崎の今朝の気温は
マイナス3℃。
慌ててビニールハウスの中に避難。
ハウスに入ってビックリ。
ビニールが凍ってます。
ハウスの中は外気との断熱を図るため
2層または3層構造(ビニールハウスの中にもう1つビニールハウスが入っているような構造)にしています。
南国宮崎。日照時間は長いですが、冬晴れの多いこの時期、放射冷却が進んで意外と結構寒いんです。
蜂入りました~
マンゴーの花がボチボチ咲き始めました。例年に比べると1カ月ほど遅れています。秋の天候不純の影響でしょう。
今日は蜂の巣箱を養蜂場からレンタルしました。マンゴーの交配はこの蜜蜂達がやってくれるんですよ。
今シーズンも元気に飛び回ってくれるようにお願いしました。
あまーい収穫。
金柑の出荷が始まりました!
たわわに実った果実の重みで枝もやっとのようです。
ついつい収穫中につまみ食いしてしまいそう。いや、してしまいました(笑)。食味検査ということで。
酸味・甘味のバランスも良好。金柑の香りも良し!
ちなみにこの金柑は完全無農薬。もちろん化学肥料も使用しておりません。何とか目立った病害虫にも遭わず、育ってくれました。この金柑ハウスでは自然農法をやっていこうと考えております。
始めは腰の高さ程に雑草が生い茂り、金柑の樹を多い尽くすほどの畑だったのですが、草取りをこまめにしたお陰で草の種類もだんだんと丈の低いものに変わってきました。
土壌が改善されてきた証拠ですね。
黒米ビールの仕込み
12月15日。
今日もひでじビールの醸造所に着くと、素晴らしい風景が出迎えてくれました。
行縢(むかばき)山さん。お久しぶりです。
今日は黒米ビールの仕込を行うとのことで、ワクワクとすこし緊張しつつ訪問しました。
上の写真が黒米(朝紫)を粉砕したもの
下の写真が主原料となる粉砕されたモルト(麦芽)です。
原料投入。私も投入作業をさせて頂きました。
ここからが糖化の作業。原料のでんぷん質がモルトの酵素の働きで糖化されていきます。
釜の中で徐々に温度が上げられて、糖化が進みます。
糖化が終わると、ろ過をしていきます。
今回、一番の目玉は黒米の赤紫色の色素(アントシアニン)がどう出てくれるのか。
期待半分と不安半分。ドキドキしながらろ過されてきたものを見ると
ん?暗くて良くわかりません。スタッフの方がグラスにとってくださり、明るい野外へ。
でました!赤い色です。ちょっと感動のひととき。これがモルトジュース。
すごく甘い。酵素の力ってすごいです。
ろ過が終わると煮沸とホップの投入です。ビールには欠かせない要素のひとつ。
ホップの投入により、苦みや香りが付きます。またホップの成分には余計な不純物が凝固したり、
ビール酵母の発酵を邪魔する雑菌を押さえる作用があるそうです。
この後、ワールプールというタンクの中で不純物を更に取り除きます。
そしてビール酵母の待ち構える醸造タンクへ。
タンク内の酵母が元気かどうか顕微鏡にて確認中。
実はこの酵母は宮崎県で新しく選抜された焼酎酵母。
焼酎酵母でビールを造るという新たなる試みなんです!
ビール作りは10〜20℃で行うのが一般的だそうですが、宮崎育ちのこの焼酎酵母はなんと
30℃を好むという筋金入りの南国っ子だそうで、発酵タンク内に培養するにあたりたいへん苦労されたそうです。
顕微鏡をのぞくと、まん丸のつぶつぶがたくさんいました。
そんなこんなで仕込は終わり、来年の1月下旬の蔵出しまで発酵を待つだけです。
自然の力を信じて出来上がりを待つのです。
我々の稲作りもそうですが、すべては自然がつくりだすもの。
収穫前は今までやったことを信じて天に祈るのみです。
人に出来ることは、作物がより良くなるよう手助けをしてやることぐらい。
美味しいものをつくるのは、余計なことをしてもいけないし、何もしないのもいけない。
その中庸がたいへん難しいものです。
ひでじビールの醸造スタッフの方がおっしゃっていたのが、
「我々は自分たちを職人とは思っていません。頑固にひとつのやり方に捕らわれていたら良いものは出来ないとおもうんですよ。」
たいへん響くものがありました。
夜の懇親会にて発酵前の不純物を取り除いたモルトジュースを持ってきて頂きました。
かなり鮮やか!出来上がりが本当に楽しみです。
あったか〜い 鍋もの、お味噌汁に
宮崎もかなり朝晩が冷え込む季節になりました。
葉もの野菜の収穫も最盛期を迎えました。
葉もの野菜の有機栽培は今年で2年目。
雑草との戦いですが、すくすくと育ってくれました。
今年の11月の気温が高かったため、予定よりも早い収穫時期を迎え、大慌てで収穫です。
大根葉 小松菜 水菜 ほうれん草 春菊
鍋もの、あったか〜いお味噌汁のおいしい季節となりました。