土づくりも終盤「たまには技術的な話し」

2013年09月15日   |   agriart   |   こだわりの野菜, 農園日記

6月に前作を終え土づくりを開始しました。

6月中に元肥(もとごえ)を投入し

  • 鶏糞稲わら堆肥
  • 米ぬか
  • 有機石灰 など
畝立てまで行ってしまいます。その後、ほ場全面をビニールでマルチングして

①土壌還元消毒

有機物を投入した土に十分な水分をもたせることで発酵を促し

また表層をビニールで覆い空気を遮断することで土中の酸素が奪われ

病害虫が住みにくい環境を作り出す。

(微生物が動くことで酸素を使い果たしてしまう→土の中が酸欠状態に)

②太陽熱処理

宮崎の強い日差しを利用して土を加熱します。

高温にすることで病害虫を死滅させます。

(なんとビニールをかけておくだけで土の表層は70度近くになります。

土の中も10cmくらいまでは45度を超えます。)


この2つの技術を使って病害虫を抑制します。(農薬を使わないので完全に死滅はしない)

そして待つこと2ヶ月。


土はこのような状態に。この時点でもう作物は植えられる状態です。

畝の土は赤く、通路の土は青くなります。土壌の水分値によって酸素濃度が違うからです。(酸化=赤)

土の状態の違いはそこに住む微生物も違ってくると考えています。(=生態系が豊富になる)

また、注目すべきは畝と通路の間に白い層があることです。

放線菌の層です。放線菌は有機肥料を散布した時に出がちなフカフカした綿状の糸状菌とは違いもっと小さな

菌糸をしています。そしてこの放線菌が作物づくりの力強いパートナーとなるのです。


さらに通路部分に米ぬかを散布後、通路に敷き藁を行います。


でき上がった土と稲わらで米ぬかをサンドするようなかたちです。

この米ぬかと稲わらは直接作物の栄養となる訳ではなく、

① ハウス内の生態系を豊かにする

② ハウス内の湿度管理をする

③ 来作の土づくり

主にこの3つの観点から行います。

敷き藁をして数日すると米ぬかをエサに様々なカビが増えはじめ、陽熱処理でほとんどの生き物が死滅してしまった

はずのハウスの土には小さな昆虫が嘘のように増えはじめます。


ここまできたらようやく定植の準備完了です。

 

 

 

 

 

 

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