最高の状態でお届けするために
コンバインで収穫されたお米は乾燥・調整プラントに持ち込まれま
ここで刈ったばかりの生の籾(水分値25%くらい)を乾燥して15%にします。
どうして乾燥させるのかというと、まずは貯蔵性の向上があります。
水分値が高いまま保存すると、お米は発酵したりカビたりして、食味を落としてしまいます。
特に雨などにあたった籾はわずか2、3時間放置しただけで蒸れて味を落とします。
ですので、収穫が終わった籾は速やかに「乾燥機」に入れて通風し、群れを防止します。
乾燥も遠赤外線でじっくりと低温で仕上げます。
効率だけを重視して高温で短時間に乾燥すると味を下げる要因となるからです。
もうひとつは籾を摺りやすくするためです。
乾燥した籾は「籾摺り機」でもみ殻を剥ぎ玄米にします。この時にお米に圧力をかけて
もみ殻をはぎ取るのですが、水分が高いとお米がつぶれてしまいます。
籾摺りを終え、籾から玄米になったお米は、選別されます。
選別網を通り、粒の小さいお米や未熟なお米を取り除きます。
その後、さらにお米一粒一粒をCCDカメラで撮影し、虫に吸われて黒くなったものや異物等をチェックし、
空気の力で弾き出すという気の遠くなるような作業を一瞬でおこなってくれる「色彩選別機」を通ります。
そして計量作業に入ります。
ここで袋詰めされたお米は「格付」という作業に入ります。正しい行程で生産されたか、作業の履歴などを
確認し、パスしたものだけが有機栽培米の格付けをすることができます。この行程が最終チェックポイントですので
一番気を使う作業となります。
袋詰めを終えたお米は検査場へ行き「穀物検査法」に基づいて、品質、品種、重量、水分値などを検査し、等級が
決定します。(ちなみに今年は無事全量1等米でした。)
検査から帰ってきたお米は直ちに出荷または保冷庫にて保管します。
保冷庫内は一定の温度と湿度で管理され、いつでもフレッシュな状態で出荷できるようになってます。
このように収穫したお米は様々な工夫をして最前の状態で皆様にお届けできるよう考えております。
田畑での作業だけが思い浮かびがちですが、見えないところの作業が非常に重要なのです。