生き物調査
先日、地元の農地・水保全管理活動の一環として行われている
「田んぼの学校」の夏のカリキュラム『生き物調査』がありました。
まずは水田周辺の昆虫の観察。早期米の収穫を終えた田んぼの畦。
キリギリス、ショウリョウバッタ、トノサマバッタなどのバッタ類
ツマグロヒョウモン、モンシロチョウなどの蝶
シオカラトンボ、アオモンイトトンボなどのトンボ類が生息していました。
つづいて水路の生き物調査。
水路の堰の中の水を抜き出して魚たちを調査しやすくします。
一斉に魚たちを囲みます。浅瀬に追いやられた魚たちが足の横をすり抜けていくのがわかるほど
大量にいます。
「穫ったど〜!」毎回捕まえるのが楽しみのウナギです。
実は毎回、子供たちよりも準備する我々大人たちの方が目を輝かせて童心に返って楽しんでいます(笑)
スジエビと下に見えるのはシジミ。
ハエ(オイカワ)とメダカ
ジャンボタニシとカワニナ横には1cmほどの小さなハゼ?ヨシノボリ?の群れがびっしり。
ヤマタロガニ(モクズガニ)おなじみのカニです。
他にもコイ、ギンブナなど多くの魚や貝、水生昆虫が発見できました。
しかし、今回の調査ではメダカにしてもヒメダカ、カダヤシが多く固有種のクロメダカは発見されず。
タナゴもタイリクバラタナゴが生息していました。他にもアカミミガメ(ペット用の亀)も捕獲しました。
私が子供の頃(約20年前)は用水路にはメダカやタナゴ(もちろん在来種)がたくさんいて、
家の水槽で飼育していましたが、まさに私の知っているこの間に自然が崩れていってます。
しかし、その一方で排水路等に関しては20年前くらいが一番汚かったようです。化学肥料、農薬等の多用。
生活排水等による汚濁。それが近年の適正な肥料・農薬等の使用や、減化学肥料・農薬の推進によって
少しずつ改善されたのも事実です。崩れてしまった生態系を取り戻すことは不可能に近いのが現実です。
我々は少しでも良い水質環境を未来に残すべく、努力していきたいと思います。